横浜地判平22・3・31自保1832号35項

7級4号の高次脳障害につき将来介護費用日額2000円と近親者の慰謝料を認めた事例

道路を歩行横断中に自動二輪車に衝突され急性硬膜下血腫等で75日入院し525日間通院をして7級4号高次脳機能障害、12級15号の醜状障害の併合6級の認定を受けた女性(固定時23歳・高卒アルバイト)につき、女性労働者高卒の年収を基礎として67%の労働能力喪失を認め、女性には①今日が何月何日わからない、②簡単な買い物の釣り銭計算がようやくできる程度、③人の話がスムーズに理解できない、④新しいことを覚えたり、同時に複数のことを並行してできない、⑤感情の起伏が激しい、⑥自分の食事の支度ができない等の症状が認められ、小学生(11歳)程度の知能しか有さない状態であるが、排泄等は自分で行うことができ日中は1人で自宅で生活することができ、1人でプールの受付事務を行うことが可能であること等から、女性の介護の程度は付ききりでなく援助が必要な際、日常生活の決まった場面における援助で足りるとし、将来の介護料として日額2000円で63年間、1,392万円余等を認めた。女性の母親につき、「我が子に人並みな幸せを」と願う母親の失望は大きいとして、慰謝料100万円を認めた

後遺障害と労働力喪失率表

後遺障害第6級の場合、一般的の労働能力喪失率は下記では67/100となります、本件は等級表の定めるとおりの労働能力喪失率が認定された事例となったものです。

後遺障害等級 労働能力喪失率 後遺障害等級 労働能力喪失率
第1級 100/100 第8級 45/100
第2級 100/100 第9級 35/100
第3級 100/100 第10級 27/100
第4級 92/100 第11級 20/100
第5級 79/100 第12級 14/100
第6級 67/100 第13級 9/100
第7級 56/100 第14級 5/100

後遺障害の慰謝料

第6級の後遺障害慰謝料は、下記表では、裁判所基準では1,180万円となります。さらに将来の介護料として日額2000円で63年間、1,392万円余等を認めたものです。

等級 自賠責保険基準 裁判所基準
第1級 1,100万円 2,800万円
第2級 958万円 2,370万円
第3級 829万円 1,990万円
第4級 712万円 1,670万円
第5級 599万円 1,400万円
第6級 498万円 1,180万円
第7級 409万円 1,000万円
第8級 324万円 830万円
第9級 245万円 690万円
第10級 187万円 550万円
第11級 135万円 420万円
第12級 93万円 290万円
第13級 57万円 180万円
第14級 32万円 110万円

「赤い本より」

自賠責基準は、交通事故被害者に最小限の補償をするために設けられた慰謝料の基準です。

裁判所基準は、裁判所の判例などを基に、弁護士が損害賠償請求をする際に目安となるよう作成された基準であり、慰謝料に関する3つの基準の中で高めになっています。金額はあくまでも請求の目安で、裁判もこの金額で認められるわけではないことを理解しておいて下さい。

(注)
・上記金額には、入通院治療費等と休業補償などは含まれておりません。
・過失相殺はないものとします。
・上記内容の後遺障害慰謝料は、横浜地判平22・3・31の原告とは無関係となります。

 

弁護士に依頼するメリット

弁護士に依頼すれば、裁判所への代理人出廷や保険会社との交渉も弁護士が行ってくれます。交通事故のあらゆる被害で損をしないためには、弁護士に依頼されることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?慰謝料については、保険会社から費用負担が少ない示談金の提案がありますので、金額が妥当なのか?初めての事故などで、分からないと思います。こんな場合は、一度弁護士に相談することをおすすめします。弁護士相談費用が無料の掲載事務所を多く掲載していますのでご安心下さい。まずは、弁護士に相談しましょう!

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